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雪崩式にゴロゴロと 
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どーも前回は暗い話で終わっちゃってすんません。って今回も暗いです。すんまそん。

えーっとなんだっけ?あ、そうだ。寝らんなくなった話だ。
そいで体調がどうもおかしいので、病院にいく事にしました。そこでの診断はInsomnia、不眠症です。
睡眠薬もらって帰ってきましたが飲みませんでした。だって寝てしまったら電話がとれなくなってしまうからです。
泣きたいのに泣けなかったのが不思議でした。

そうして私の思考回路はドンドンおかしくなっていきました。
電話を取らないといけない → バイト中は取らなくてもOK → バイトを増やせばOK!!!

こうして私の方程式は出来上がり、お寿司屋さんのバイトの後に居酒屋で働くことになりました。
平日9時〜19時(〜21時)は会社→その後22時までお寿司屋さん→午前3時まで居酒屋
休日は土曜日の朝だけ自由時間を作り、買い物や洗濯の時間に当てました。

そんなに嫌なら辞めればいいのにねー。もうその時は「辞める」なんて言葉は考え付かないほど会社に
取り付かれていました。もう「何が何でも行かなければいけないもの」としてインプットされていたと思います。

そんなある日、会社でミスをしてしまいました。
まぁ大したミスじゃなかったんですが、ミスが無くたって怒鳴られてるのに、ミスをしたので最高に怒られました。
その後の記憶は全く持って無いです。バイトに行ったのかどうかすら覚えていません。

その次に覚えているのは、家に帰ってTシャツと短パン(パジャマです)でベランダで飲めないビールを
飲んでた事です。ルームメイトは早々に寝ていたので、真暗なベランダでワイキキの街を見下ろしながら
不味くて苦い液体を飲んでいました。ベランダでボーっとする時間は私の毎日の日課だったのですが、
その日は急に涙が出てきました。今まで泣けなかったのに、いきなり涙がボロボロ出てきたのです。
そしてその涙が止まらない、止まらない。まるで洪水のようにボロボロボロボロ出てくるんです。

それと同時に大きな恐怖が襲ってきました。私はきっと殺される。社長に殺される。

本気でそう思いました。その後の病院につくまでの記憶はありません。
後からルームメイトに聞いた話では、いきなり部屋で暴れだしたこと、包丁を持ち出してきたので
慌てて取り上げ、タクシーで病院へ連れてった事を教えてくれました。
そして泣きながら「会社に行かなきゃ!!」と叫んでいたこと。


気分が落ち着いて周りを見ると、私は白い部屋にいました。
その部屋の真ん中にベッドが置いてあり、上には監視カメラが付いています。物凄い居心地の悪さを感じました。
長い間その部屋の中でボーっとしてると、何人か部屋に入ってきまました。自己紹介もさながら
彼らは早速心理テストのようなものを始めました。その中で「ドラッグの使用暦があるか?」という
質問に対して、私が「いいえ」と答えると、

「いいかい、僕達は君を怒ったりしない。君のこれからの事を一緒に考えたいだけなんだ。
だから、本当のことを教えてくれ。君はドラッグを経験したことはあるかい?」


いやだから、
ねーっつってんだろが!とボヤいたのを覚えてます。

「とにかく家に帰りたい、会社に行かなきゃ!」と訴えても彼らは「Yes」とは言いませんでした。
私は会社に行けなくなるという恐怖からいてもたっても居られなくなり、どうしたら抜け出してでも会社に
いけるんだろう…そんな事ばかり考えていました。持ち物も取り上げられてしまった状態で時間を知る
術もなく、早くこの変な検査が終わってほしいと願い続けるばかりでした。

明け方頃でしょうか。部屋の扉が開き、外に出るように言われました。
そしてルームメイトが後から届けてくれたらしい、ビニール袋に入った私の財布と携帯電話を渡されました。

「ああ、終わった」

と思っていたら医者からとんでもない事を言われました。
「君はこれからエワビーチにある病院にいかないといけない。車を用意してるから乗りなさい」

帰れる・・・会社に間に合う・・・と思っていた私に雷が落ちたようでした。

そして向かった先にあったのは
救急車でした。orz...完全病人じゃないか・・・。

あれぇ〜こんな長い話になるとは思ってなかったんですが、続きますYO!

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