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お仕事とアルバイト | ||
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さて、私はアメリカで就職し働き始めました。 今思えば、ひっどい会社でよくあそこで頑張ってたなぁと思えるんですが、その時は必死で過ごしてました。 現地では有名な会社なので細かい事はかけませんが、強制労働のようなもんでした。 朝から晩まで働いても残業代は出ません。でも基本業務をやらないと帰れないので、必然的に残業となって しまっていました。 そして社会人初の給料日、私の初任給は$932でした。(日本企業だったので月1回の給料支給でした。) 家賃が$900なのに、どうやって生活していこう・・・。(この時私はワイキキに引っ越してました。) そこで見つけたのが、お寿司屋さんでのアルバイトです。 アメリカは副業は自由ですので、会社に近いワイキキのお寿司屋さんでアルバイトを始めました。 お寿司屋さんを選んだのは、単に日本食が恋しくなったからです。(まかない付きだし) そうして平日は会社、夜と休日はお寿司屋さんと二足の草鞋をはき始めました。 そのお店で日系ブラジル人の女の子と知り合いになり、彼女とルームメイトになりました。 狭いStudioタイプの部屋でしたが家賃が半分になるのは嬉しかったです。それに私は朝から夜遅くまで 家にはいなかったので彼女とはほとんどすれ違いの生活でした。 でもよくバイト先で「久しぶり〜(笑)元気?」なんて会話をしていました。 彼女との思い出で一番覚えているのは、お寿司屋さんのアルバイトの帰りにワイキキビーチを歩きながら 帰ったことです。2人で賄いの牛丼を手に、夜のワイキキビーチの砂浜を歩きながら帰りました。 途中でお腹がすいたら座り込んで月を眺めながら牛丼を食べます。残りは明日の朝ごはんに。 そしてゴキブリが沢山いる公園を抜けて家に帰る・・・それが日課でした。 一見順調に思えていたんですが、その頃から会社に行くのが嫌になってきました。 だんだん何かに脅迫されているような気がしましたが、きっと仕事に追われているからだと思ってました。 それまで気にしていなかったんですが、会社の社長から罵声を浴びる事が増えてきたのもこの時期だと 思います。それに対して私はただニコニコしてるだけしか出来なくなりました。何が理由で怒られている のかよく分からない事が多かったんですが、とりあえず笑ってました。 後から取引先の人から聞いた話では、この会社は新卒の若い子を安月給でこき使い、 使い回しをしているんだそうです。今思えば「あー。なるほどねー」って感じなんですけどね。 社長に言われた事で未だに覚えているのは、 「お前みたいにニコニコしてるやつを見ると腹がたつ。 戦争してる国のど真ん中に連れてってボロボロにしてやりたい」 と言われたことでしょうか。そんな事を言われても私はニコニコしてました。 そして時期を同じくして、会社の電話役をまかされるようになりました。まぁ押し付けられたんですが。 営業時間外に会社にかかってきた電話が24時間体制で自分の電話に転送されるようになったのです。 お得意さんからの電話かもしれませんから、必ず取らないといけません。しかし、アルバイト中は電話が 取れない事を伝えると、渋々許可をもらえました。 こんなん適当にやっておけばいいんですけどねー。そん時は適当に出来なかったんですよ。あははは。 それから夜が怖くなりました。今までは会社を一歩でれば干渉される事はありませんでしたが、 これからは24時間いつでも電話が掛かってくるのです。日本との貿易もありますから夜中の電話も しょっちゅうでした。 そしてその頃から夜に眠れなくなりました。 |
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