ついにきたんだアメリカだ! 2004年6月8日(火)
 
6月8日、お昼の12時頃にホスト宅に着いた。割合涼しいかも。今日は天気のいい日らしい。
先ほどホストパパと愛犬マックスと散歩に行ってきた。今荷物をタンスに仕舞って一息ついてるところ。
部屋は地下にある一人部屋を貰って、しかもADSL完備!でも月22ドル別途。まぁ仕方無い!

昨日成田空港を出発して、今日シータック空港(Seattle-Tacoma空港)に着いたのが午前10時30分。
空港からは、予め学校にPick upサービスの予約をしていたから、安心して来れた。
迎えに来てくれたのはジェシカという若い女の人だった。
 
今まで何回かアメリカの地を踏む機会があったけれど、こうして一人でアメリカにやってきたのは初めて。
前にホームスティでアメリカに来たけれど、その時は現地到着まで学校のみんなも一緒だった。
だけど今日は違う、「ハイ、こっちですよ〜」なんて手招きしてくれる人なんて誰もいない。
私の行動は私の思うまま出来きるけど、今はなんだかそれが怖いし心細さも感じた。
 
昨日、日本時間の6月8日、5時25分に私はアメリカに向けて飛び立った。
実はこの日朝、父方のお祖母ちゃんと伯母さんがNYに向かっていた。
NYヤンキースの松井を見に行くため。そして母方のお祖母ちゃんはガンの治療を受けていた。
私は、お昼頃家を出てお父さんとお母さんと一緒に空港に行った。
送りに行きたいといってくれた友達も、今日は平日。しかも5時という半端な時間。
朝、電話が掛かってきて「見送りいけなくてごめんね、頑張って来いよ!」と言ってくれた。
お父さんとお母さんと別れる時は、なんだか妙に照れくさかった(笑)
「ありがとう」と言いたかったけど、最後まで言えなかった。
「いってらっしゃい」「いってきます」の普段と何も変わらない会話。
もうちょっと気が利いた言い回しが出来ない自分がちょっと嫌になった。
別れ際はちょっと泣きそうになったけど、こらえた。 
出国審査のゲートをくぐった時「あ、私の留学は始まったんだ」ってちょっと実感した。
なんだか嬉しくて嬉しくて仕方なかった。さっきまでの心細さはなんだったんだ。単純だな私と思った。
  
飛行機の中では、ずっと映画を見てた。エコノミーなのに各イスごとにTVがついててビックリ。
私の好きな「Catch me if you can」をエンドレスで放映してて、3回も見てしまった。
  
シータック空港に到着したのは10時半。
時計を現地時間に合わて窓から外をみた。キレイな天気。そいえば今日も6月8日なんだ。
降りてすぐ、入国審査があった。どうやらここは南サテライトらしい。
入国審査の順番が来て「はろー!」と勢いよく言ったら、声が裏返った。なんだかすっごい間抜け。
係のおじいさんが震える手つきで、今にも倒れちゃうんじゃないかと見てて怖かった。
「君の行く学校は?」と聞かれたので学校の名前を告げたら、そばにいたお兄さんが「ああ、僕の母校だ」
って言ってた。冗談なのか本気なのかどっちかよく分からない感じだった。
そして私のI-20とビザにD/Sと記入されていく。私が今、留学生としてアメリカにいられる証みたいなもの
を、このおじいさんが書き入れた。ムードを好む人間じゃないけど、なんかあっけない。
当たり前か、毎日こんな事やってんだもの。
それにしても、このおじいさんの作業があまりに遅くて、気付いたら周りにいた客は私一人になってた。
なんとか入国審査を終えて自分の荷物を受け取った。ぐあん、ぐあん流れてくる荷物の中に
自分の荷物が無いか目を凝らして見てたら、凝視しすぎて目が痛くなった。
荷物を受け取って税関。緊張して望んだのに、特に何も聞かれなかった。

税関を抜けたら荷物をもう一回預けて、手荷物検査を受けてモノレールの地下鉄に乗った。
そしてメインターミナル駅で降りて荷物をまた受け取る手筈。なんだか凄くややこしい空港だなと悪態づいた。

モノレールを降りた場所に、デカデカと学校のたプラカードを持ったお姉さんがたっていた。
トテトテ近づいて「はろー」といったら「新入生?」と聞かれたので「いえす!」と力強く答えた。
ニコっと笑って荷物を持って駐車場まで連れて行ってくれる。とりあえず車で軽く自己紹介をして
色々な話をした。ホント初歩的な会話だったけど、言ってる事大体理解できて嬉しかった。
空港から30分くらいでホストファミリーの家についた。
住宅地の中でなかなかな静かな場所にある家だ。ここが私の家になるんだ。
 
家につくと汗だくの大きいホストパパがニコニコしながら迎えてくれた。
生憎ホストママは仕事で居なかったけれど、2匹の猫、1匹の犬の家族だった。
部屋はこっちだよ!とBasement(地下)の部屋に通される。数日前にペイントしたばかりといってとても
キレイだったけど少しペンキ臭かった。でもすごく住みやすそう。
窓の外には魚の置物が見え「なんだかファインディング・ニモみたい!」と言ったら喜んでくれた。

後から気づいたが、この家には私の他に日本人の女の人がいた。彼女も私と同じ学校に通う22歳。
名前はヒロコさん。彼女は今度の土曜日に家を出るらしい。ヨーロッパの学校へいくそうだ。
落ち着いた後、彼女と少し話してこの周辺の話や学校の話、バスの事など教えてくれた。
来て早々、日本人がいるなんて聞いてなかったからビックリしたけどやっぱ日本人がいると心強い。
二人きりになる時以外は私達の会話も全部英語で話した。彼女は明日までテストらしい。
そして安全といわれるこの街も夜は危ないから気をつけてと言われた。この家があるNorthはまだ安全
らしいけどSouthは本当危険らしい。ダウンタウンも夜はヤバイよって。
そうだ、いくら町並みや景色がキレイでも、ここはアメリカなんだと再認識した。

その後ホストパパと犬のマックスの散歩に出かけた。太平洋沿いのこの町は街を歩くと海が一望できる。
すごいキレイだった。私は今、アメリカにいるんだなとちょっと感動した。
お互いの話をしながら30分くらい散歩した。湿度が無くてカラっとしてる。
その上ちょっと寝不足もたたってか、気持ち悪くなったけど大丈夫だった。
夕飯を6時に食べて7時には寝てしまった。


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